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教室の近況

岡 田 恭 典

 まさかこの紙面の4回目を私が書くことになるとは私自身もご覧の皆様も思いもしなかったとは思いますが、今年も教室の近況を書かせて頂いております。少しの間、よろしくお付き合いのほど、お願いいたします。この1年間での大きな変化としまして、大学最後の砦と言っても過言でない渡部登志雄先生がこの度公立藤岡総合病院へ異動されました。公私にわたりお力添えを頂き感謝しております。私がこうして何とか医会長をさせて頂けますのも渡部先生のお力添えが多大であったことは言うまでもありません。本当に長い間ありがとうございました。また、これから増々のご活躍を祈念してやみません。そしてまだまだご協力をお願いすることになると思いますが、よろしくお願いいたします。
 さて、今年度は新しく10名の新会員が加入されました。皆様のご協力の賜物でたくさんの方が加入されました。ここにお礼申し上げます。新会員により教室にも若いパワーと活気に溢れることが期待されます。今後の活躍が大いに期待されるとこ
ろである新会員について以下に簡単ですがご紹介をさせて頂きます。

荒川篤康先生 平成25年 群馬大卒;伊勢崎市民病院にて初期研修
荒川直哉先生 平成25年 日本医大卒;群馬大学医学部附属病院にて初期研修
岩脇史郎先生 平成25年 群馬大卒;桐生厚生総合病院にて初期研修
小針靖子先生 平成25年 東北大卒;深谷赤十字病院にて初期研修
高野順子先生 平成25年 群馬大卒;公立藤岡総合病院にて初期研修
月田貴和子先生 平成25年 群馬大卒;高崎総合医療センターにて初期研修
西澤拓哉先生 平成25年 順天堂大卒;順天堂大学附属練馬病院にて初期研修
八木夏希先生 平成25年 山形大卒;群馬中央病院にて初期研修
和田 綾先生 平成25年 群馬大卒;群馬中央病院にて初期研修
小池宏美先生 平成23年 獨協医大卒;岩手県立中部病院にて初期研修

 次に医会の概況ですが、医会会員総数125名で、長期ローテーション(病院勤務)されている方が72名、小児科外のポストで医療人能力開発センター地域医療推進研究部門にお一人の医師がいます。大学病院の女性医師復帰支援制度で大学の外来、病棟勤務や研究をされている先生が4名、産休育休中の先生が3名です。原則的に当直のない日勤枠の先生は13名います。大学院生は、緒方朋実先生と原勇介先生の2名に加え、今年度より龍城真衣子先生、大和玄季先生が新たに加わり4名が在籍しております。また新潟大学より太田匡哉先生が研究員として加わり研究室にも人が増え、様々な交流が盛んになり活力がみなぎっております。学外留学では、昨年度末にて小林徹先生がご帰国され、国立成育医療研究センターにて小児医療の発展にご尽力されております。教室の若手研究者の良き指導者としてこれまで多くのご助言、ご協力をいただきました。小林先生の手間を惜しまず対象に真摯に向き合う研究スタイルは若手研究者たちに多くの刺激を与えてくださいました。今後もますますのご活躍を祈念いたします。そして昨年に引き続き小林靖子先生がイギリスにて研究に勤しんでおられます。研究実績も重ねられ、そのご活躍は大いに期待できるところです。また関先生も心不全の基礎的研究をアメリカにて継続されています。そして新たに今年度は、石井陽一郎先生がドイツへ留学されます。多くの先生方が国内外において様々なご活躍をされている御姿は、誇らしく思うところであり、やがて大きく成長されお戻りなり、教室全体への刺激となり成果が還元されていくことを楽しみにしております。
 大学内においては小児科病棟医長に昨年度同様滝沢琢己先生が就任され、そのお人柄から皆の信頼も厚くよい雰囲気でスタッフ全員一丸となり頑張っております。また周産母子センターには藤生徹先生、河野美幸先生が若手の先生方と共にNICUのますますの発展に頑張っておられます。血液班は柴徳生先生、奥野はるな先生ともに得意分野を活かし病棟運営や若手の教育、自身の研究に至るまで日々忙しく取り仕切って頂き、同じく頑張っておられます。皆それぞれの立場と役割をこなしつつ頑張る姿は若手の手本となり頼もしい限りです。
 研究室については別稿に詳細があるかと思いますのでそちらにお任せしますが、今年度も主任を村松一洋先生が務められ、変わらず強力なサポートを相澤明さん、林佐智子さん、石井清絵さんにお願いしています。教室の研究業務に無くてはならない重要な方々であり、研究室の守護神と言っても過言ではないでしょう。そんな神々しい場所4F研究室へ皆さんも足を運んでみてください。
 また、医会ならびに教室が円滑に運営されていくのに欠かせないのが秘書さんたちです。医会秘書は今年も稲見幸子さんにお願いしています。教授秘書は今井基容子さんに頑張っていただき、日々クールに業務をこなしてくれています。小児科病棟クラークには黒岩和子さん、近藤秀子さん。黒岩さんには地方会、同窓会の事務もサポートして頂いています。既にどちらの行事にも無くてはならない要となっています。NICUクラークには金子薫さん、樺澤麻澄さんにお願いしています。私たち医会員が日々の医業に専念できるのは、こうした皆さんの支えがあってのことです。改めて、医会員を代表して感謝申し上げます。
 この4年間、常に広い視野を持ち、大局的に物事を捉えられるよう冷静さを持ちながら熱い理想を掲げ、医会長として皆様に支えて頂きながら何とかここまできました。長い伝統を受け継ぎながら、時代の流れに則した変化も必要な医会運営であると実感しています。同窓会会員の諸先生方のご指導ご助言、ならびに医会員の皆様のご協力なくしてはここまで来られなかったと感謝の気持ちでいっぱいです。
 小児医療は、奥が深く、幅も広い。
 医会員一人一人は、十人十色。得意分野もさまざま。
 医会員それぞれが自分のもっている良さを出し、認め合い、足りない部分は補い合う。
 これは、私がずっと掲げてきた言葉です。
 こうして医会員皆を信じ、自分を信じ前だけを向いて走ってきました。しかしながら時に、自分一人の力の限界を感じてきました。掲げた理想は天より高く、実際は皆さんへ負担ばかりが増えたのでは無いだろうか。信じてついてきてくれた人たちを裏切ってはいないだろうか…実は自責の念に絶えません。
 ですが、心の底から願うのは、働きやすい環境、続けられる環境そこに集う優秀な医師たちにより質の高い小児医療を提供し、発信し続ける…そんな群馬大学小児科学教室であり、皆の生き生きと働く姿が見られることです。痛みを伴う改革も改悪とならぬよう残りの任期を微力ながら尽力していく所存でございます。今後とも皆様の御指導、ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。


研究室から2015

村 松 一 洋

 1年間の研究室関連の状況をご報告いたします。
 大学院へは今年度、西田豊先生、龍城真衣子先生が社会人枠に入学しました。日常診療と同時進行は厳しい点もありますが、各自の課題を焦らず着実に進めていってもらいたいと思います。また、新潟大学小児科より太田匡哉先生が2年間の国内
留学で群馬に来ました。
 今年度は1名がめでたく大学院博士課程を修了しました。滝沢琢己先生のもとでアストロサイト分化過程におけるGfapと会合する遺伝子群の同定に関する研究を行ってきた伊藤謙二さん、新しい解析手法を取り入れるなど苦労も多かったと思いますが地道に取り組んだ成果です。4年生となったソロンゴさん、野口さんも卒業に向けてラストスパートです。
 競争的研究資金に関しては大学側から積極的な応募が義務付けられています。状況は本誌別項を参照ください。2014年度は滝沢、村松(2件)、八木、柴、2015年度は新たに龍城が採択されています。厚労省関連の他に民間助成金の採択も増えてきています。計画書の作成は初め難しいと感じるのはやむを得ないですが、自分の考えを見つめ直す機会になるので積極的に取り組んでもらいたいところです。今年度は大学側もリサーチアドミニストレータ―を配置し、計画書作成だけでなく研究計画自体の相談にも対応できるよう整備をしてくれていますから、利用してみてはいかがでしょうか。
 研究室内のスタッフは新たに1名が加わりました。本学保健学修士課程を修了し心エコー技師として活躍している中嶋三菜美さんです。村松の生体調節研究所時代の学友でもあり、細胞系から分子系まで幅広く対応できます。ブランクがあったので林さんが面倒をみてくれています。相澤明さん、林佐智子さん、石井清絵さんの3名の研究室に重要な存在は今年も変りません。今後も引き続きお願いいたします。学内共同利用目的の高額機器導入は継続されています。第3世代シークエンサー、高機能のマススペクトロスコピー、動物用超音波イメージングシステムや新型フローサイトメーター等々次から次へと導入されていますが、十分活用できているかとなるとなかなか難しいと言わざるを得ません。巨額を投じて導入された機器を有効活用するには、研究に専念できる環境も必要かもしれません。3階の南端に移動したフリーザーは旧型が多いことと、前橋の暑さで疲労困憊しています。室温を下げないと大事な検体が大変なことになるのでその対策中です。
 RCは専門医セミナーとOCCを取り混ぜながら予定を組んでいます。今年度も外部の先生による講演1回、同窓会総会当日に専門医セミナーを同時開催で予定しています。同窓会当日の専門医セミナーは、同門で国立がん研究センター中央病院小児腫瘍科の小川千登勢先生に若手医師に対して熱く語っていただく予定です。これまでの伝統も取り入れつつ、若手医師のために良かれと思うことを取り入れていく姿勢は変えていません。先生方からのご要望やご提案がありましたら遠慮なくお聞かせ下さい。
 臨床研究に関してはその実施に際して倫理委員会の承認が必要となりました。患者さんのデータをまとめて学会発表するにも同様です。ますます臨床研究が遠のいていきそうになりますが、群馬大学の置かれた状況を鑑みても後々、後ろ指を指されないように、しっかりと段階を踏んでいかなければなりません。また、利益相反についても各人の申告書が必要です。手間がかかってしまいますが、これも時代の流れですので対応をお願いいたします。
 医会の予算執行状況をみますと非常に論文にかかる支出が少なくなっています。この支出に関してはいくら伸びても構わない部分です。最近は英文校正業者が投稿支援パックも扱うようになってきています。これは最近話題の捏造検出ソフトで似たような表現がないか自動的に確認、内容を評価して投稿journalの選定そして英文校正が主な内容となっています。業者のreviewerとは英語でのやり取りになり、これを日本語にすると料金も倍となります。小児科専門医の2017年受験者からは論文が必須となるため、このような支援パックを利用してでも論文作成を進めることも必要でしょう。いずれにしても、論文関連経費が増大してうれしい悲鳴が上がるようになれば、必然的に研究費もついてくるでしょうから、教室にとってもますます展開が期待できるようになるのではと考えています。
 今年の小児科学会で山中伸哉教授が「iPS細胞研究の現状と医療に向けた取り組み」を講演されていました。お聴きになった方もいらっしゃると思います。その中で"VW"というキーワードがありました。Volkswagenに乗っていた山中先生の上司は"Vision, Work hard"と常々言っていたそうです。明確なVisionを示す上司とVisionをもつ部下、そして熱心に働くという情熱がそのVisionを昇華させて、最終的にはノーベル賞という大きな成果へ到達させたのではと感じました。今年度は私たちも"Vision, Work hard!"の気持ちで進んでみませんか。以上、研究室の現状と今年度の方向性を述べさせていただきました。今後ともご指導の程、どうぞよろしくお願いいたします。


教室の近況

岡 田 恭 典

気がつけば早いもので、3回目の近況を書かせて頂いております。この1年間での大きな変化としまして、大学10年選手として名高いお二人の先生の異動がありました。大木康史先生は桐生厚生病院へ、金澤崇先生は小児科医から新たなフィールドでの挑戦をされております。寂しさだけではなく、お二人の大学へのご尽力は多大であり、今更ながら功績の偉大さに感嘆する毎日です。本当に長い間ありがとうございました。また、これから増々のご活躍を祈念してやみません。
嬉しい出来事としましては、今年度より群馬県立小児医療センター院長に丸山健一先生がご就任されました。今後さらにご協力をお願いする所存です。長らく教室の大きな課題として、県内医療の再編・集約化がありますが、新しく大きな流れを作り出せるのではないかと期待するとともに、更なる努力をせねばならない時だと身の引き締まる思いでおります。

さて、もう一つの大きな柱となります医師確保ですが、今年度は新しく5名の新会員が加入されました。今後の活躍が大いに期待されるところである新会員について以下に簡単ですがご紹介をさせて頂きます。

田中健祐先生 平成18年群馬大卒:県立小児医療センター循環器内科にご勤務
田部井容子先生 平成23年山形大卒:仙台医療センターにて初期研修
内田 亨先生 平成24年岩手医科大卒:深谷赤十字病院にて初期研修
春日夏那子先生 平成24年東京医科大卒:伊勢崎市民病院にて初期研修
鎌田亜希子先生 平成24年群馬大卒:土浦協同病院にて初期研修

次に医会の概況ですが、医会会員総数125名で、長期ローテーション(病院勤務)されている方が72名、小児科外のポストで医療人能力開発センター地域医療推進研究部門にお一人の医師がいます。大学病院の女性医師復帰支援制度で大学の外来、病棟勤務や研究をされている先生が8名、産休育休中の先生が3名です。原則的に当直のない日勤枠の先生は13名います。大学院生は、緒方朋実先生と原勇介先生の2名が在籍しております。学外留学では、昨年に引き続き小林徹先生、小林靖子先生。新たに今年度から、関満先生が加わり、多くの先生方が国内外において様々なご活躍をされ、やがて新しい知識と技能が、県内の小児医療の発展を支えてくれることを期待しております。

大学内においては小児科病棟医長に滝沢琢己先生が就任され、数々の難局を解決すべく渡部登志雄先生、石毛崇先生をはじめ総合班全員一丸となって頑張っております。そして先にも述べました通り、大木、金澤両先生の跡を継ぎ、周産母子センターには新たに藤生徹先生が着任され、河野美幸先生、若手の先生と共にこれまでの伝統を受け継ぎながら新しい基盤づくりに頑張っておられます。血液班のチーフとして柴徳生先生にはまさしく東奔西走、若手の育成も含め日々忙しく取り仕切って頂き、同じく頑張っておられます。それぞれの立場と役割をこなしつつ皆激務に負けず頑張る姿は本当に美しくまた学ぶべき点も多くあります。

研究室については、主任を村松一洋先生が務められ、強力なサポートを相澤明さん、林佐智子さん、石井清絵さんに引き続きお願いしています。無理難題にも柔軟に応えてくれ、寡黙に業務に取り組み、正しい方向へそっと修正してくれる、そんな技官さんたちですので安心です。臨床研究棟4階には多くの大学院生もおり、活気にあふれています。頼もしい限りです。

医会ならびに教室が円滑に運営されていくのに欠かせないのが秘書さんたちです。医会運営に関して、周知のことですが、医会秘書の稲見幸子さんに多大なお力を頂いております。教授秘書には今井基容子さんが日々多くの雑務をこなしてくれています。小児科病棟クラークには黒岩和子さん、近藤秀子さん。黒岩さんには地方会、同窓会の事務もサポートして頂いています。NICUクラークには金子薫さん、樺澤麻澄さんにお願いしています。私たち医会員が日々の医業に専念できるのは、こうした皆さんの支えがあってのことです。改めて、医会員を代表して感謝申し上げます。

人生には山あり、谷あり。良い時もあればその逆もまた然り。時の流れと共に個人個人のライフプランも当然変化があります。柔軟に対応しつつ、かつ、強い信念を持ち、医会長として皆様に支えて頂きながら何とか走ってこられました。同窓会会員の諸先生方、ならびに医会員の皆様のご協力なくしてはここまで来られなかったと感謝の気持ちでいっぱいです。

小児医療は、奥が深く、幅も広い。
医会員一人一人は、十人十色。得意分野もさまざま。
医会員それぞれが自分のもっている良さを出し、認め合い、足りない部分は補い合う。

これは、私が一昨年、昨年と掲げてきた言葉です。足りない部分、不満点を挙げるのは実は簡単な事です。その先の、ではどう補うか、また何が出来るのか。良さはどこか。を掘り出し問題点を解決する。それによってゆくゆくは労働環境改善、県内医療の底上げに繋げたいという思いがあります。みなさん、今現在のその先を見たくはないですか。

まずその前に、忌憚なく意見、希望が言い合える環境づくりがまずは大切なのかもしれません。大きく変化を起こすときには痛みも伴うこともあるでしょう。まだまだ道半ば、理想には遠く及ばないのかもしれません。

働きやすい環境、続けられる環境、そこに集う優秀な医師たちにより質の高い小児医療を提供し、発信し続ける・・・そんな群馬大学小児科学教室であり続けるべく、残りの任期を微力ながら尽力していく所存でございます。今後とも皆様の御指導、ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。



研究室から2014

村 松 一 洋

2013年後半から研究室主任を小林靖子先生より引き継ぎました村松一洋です。これまでの研究室主任の先生方の足跡に恥じぬように精進して、研究室を発展させていきたいと考えております。ご指導どうぞよろしくお願い申し上げます。
まず、2名が2013年度めでたく大学院博士課程を修了しました。生体調節研の小島至先生のもとで甘味受容体の機能解析を行ってきた大津義晃先生、東海大学望月先生が群大時代の頃から主に呼吸器の立場で気道過敏性に取り組んだ萩原里美先生です。2人とも地道に取り組んだ成果です。詳細は別項をご覧ください。
大学院へは2014年度、緒方朋実先生が昼間部に入学し、CCHSの呼吸管理と発達予後の観点から新たな管理方法を提唱することを目指します。社会人枠には大和玄季先生、中島公子先生、小泉亜矢先生、市之宮健二先生が入学しました。日常診療と同時進行はかなり厳しいですが、各自の課題を焦らず着実に進めていってもらいたいと思います。また、PhD組としてD4伊藤謙二君、D3魚崎祐一君、D2野口東美さんも滝沢先生の厳しい指導のもとに日々実験に取り組んでいます。
競争的研究資金に関しては大学側から積極的な応募を義務付けられています。状況は本誌別項を参照ください。2013年度は文科省関連では渡部、山田、小林靖、滝沢、村松、柴が、2014年度は滝沢、村松(2件)、八木、柴が採択されています。厚労省関連では荒川教授と金澤、その他に民間助成金の採択も増えてきています。計画書の作成は初め難しいと感じるのはやむを得ないですが、自分の考えを見つめ直す機会になるので積極的に取り組んでもらいたいところです。
研究室内のスタッフに異動はありません。プラン立案から実験手技まで幅広く対応できる相澤明さん、各種アッセイ、培養、環境整備から検体回収まで全てを引き受ける林佐智子さん、石井清絵さんの3名の存在がなければ研究室は成り立ちません。今後も引き続きお願いいたします。最近、学内には共同利用目的に高額の機器が続々導入されるようになりました。次世代シークエンサー、共焦点レーザー走査型顕微鏡、新型フローサイトメーター、質量分析計等々、これらは相澤さんを中心に講習会に参加、利用機会と使用方法を習得してもらっている状況です。また、プチ引っ越しがありました。これまで使用していたプロジェクト棟4階北端のフリーザー置き場としていたスペースを大学の意向で明け渡し、同じく3階の南端に移動しました。動線がやや長くなってしまいましたが、スペースを確保できてほっとしています。4階の実験室は遺伝子組み換え実験を実施できるよう承認を得ました。
RCは専門医セミナーとOCCを取り混ぜながら予定を組んでいます。2014年度はこれまでにない試みとして外部の先生方による講演2回、同窓会総会当日も専門医セミナーを同時開催で予定しています。6月に臨床遺伝学知識の導入として女子医大遺伝子医療センターの山内あけみ先生に遺伝カウンセリングの実際として現場に即したお話をしていただきました。11月には群大教育学部障害児教育の吉野浩之先生に在宅医療の実践についてお話ししていただく予定です。同窓会当日の専門医セミナーは、同門で島根大学臨床研修センターの鬼形和道先生に若手医師に対して熱く語っていただく予定です。従来通りの運営では時代にそぐわない点も出てくるはずです。何が正解かはある程度の期間が経過しないとわからないと思いますが、これまでの伝統も取り入れつつ、若手医師のために良かれと思うことを少しずつ取り入れていくつもりです。先生方からのご要望やご提案がありましたら遠慮なくお聞かせ下さい。
大学外の先生方からは研究室だけではなく、大学自体に距離を感じるとの声も聴かれます。その要因は種々あるのでしょうが、せめて群馬大学小児科が診療以外にどんなことをしているのか知ってもらいたいと感じていました。その対策としてこちらから情報を流すことにし、「研究室便り」としてメーリングリストを通じて配信開始したところです。同時に大学HPにも掲載開始しました。研究室の話題を中心に、時に妄想であったり愚痴であったりするかもしれませんがお付き合いください。返信された意見を絡めて議論を膨らませていきたいと考えています。メールであっても双方向のコミュニケーションは可能です。内容も研究に限定せず、ユビキタスをモットーに継続していきますので、多くの先生方からもご意見をいただけるとありがたいです。
以上、研究室の現状と今年度の方向性を述べさせていただきました。今後ともご指導の程、どうぞよろしくお願いいたします。


教室の近況

岡 田 恭 典

 昨年に引き続き医会長を務めさせていただいております。
 昨年の近況ご報告で医会の大きな役割として掲げさせて頂きました医師確保ですが、皆様のご協力のおかげで今年度は8名の新会員を迎えることとなりました。昨年度は5名でしたので順調に人数を増やしております。今後の活躍が大いに期待されるところである新会員のプロフィールを簡単にご紹介いたします。

 今井 朗  先生  平成23年  弘前大卒 初期研修:むつ総合病院
 上野 多映子先生  平成23年  群馬大卒 初期研修:群馬中央総合病院
 内田 美穂 先生  平成23年  弘前大卒 初期研修:筑波大学附属病院
 大澤 好充 先生  平成23年  浜松医大卒初期研修:伊勢崎市民病院
 山田 諭  先生  平成21年  群馬大卒 初期研修:群馬中央総合病院
 橋本 真理 先生  平成23年  山梨大卒 初期研修:甲府共立病院
 小林 美帆 先生  平成23年  杏林大卒 初期研修:杏林大学附属病院
 関根 和彦 先生  平成18年  新潟大卒 新潟県立小出病院 外科勤務

 現在、医会会員総数 125名で、長期ローテション(病院勤務)をされている方が88名、小児科外のポストで大学院教育研究支援センターに1名の医師がいます。大学病院の女性医師復帰支援制度で大学の外来、病棟勤務や研究をされている先生が8名、産休育休中の先生が5名です。原則的に当直のない日勤枠の先生は12名います。日々それぞれの勤務先で個々の実力を遺憾なく発揮していただいており、医会員全体で県内外の小児医療を支えております。
 大学院生は、大津先生と原先生の2名が在籍しております。学外留学では、昨年に引き続きThe Hospital for Sick Children, Division of Clinical Pharmacology and Toxicology に小林徹先生、群馬県立循環器病センターに池田先生が行かれております。そして新たに小林靖子先生が、University of Bristol, Faculty of Medicine and Dentistry, School of Clinical Science, Academic Renal Unit、に行かれます。
 また、長年県内の小児医療に尽力された前医会長の山田先生が、今年度から、臨床を離れ研究の道に進まれるとのこと、大いなる活躍が期待されるところです。
 新しい知識と技能が、明日の小児医療を支えます。
 小児医療は、奥が深く、幅も広い。医会員一人一人は、十人十色。得意分野もさまざま。医会員それぞれが、自分のもっている良さを出し、認め合い、足りない部分は補い合う。
 そんな群馬大学小児科学教室であり続けるべく、微力ながら尽力していく所存でございます。皆様の御指導、ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。


教室の近況 2011

医会長 山田思郎

荒川教授の教室も4年目を迎えました。この1年間の教室としての大きなイベントは、小林徹先生をはじめとする循環器グループが取り組んでこられた川崎病RAISEスタディーがステロイド使用の有意を証明できた事と、4月から新たに滝沢准教授をお迎えしたことです。今後どのように教室が変わって行くのかご期待頂きたいところです。そして、新しい医会員も9名と、昨年に引き続き多数の先生が加わり、教室の勢いもさらに増しています。


新会員
浅見 雄司 先生:H21年 群馬大卒:初期研修 伊勢崎市民病院 
井上 貴晴 先生:H21年 秋田大卒:初期研修 冨岡総合病院
小笠原 聡 先生:H21年 信州大卒:初期研修 桐生厚生病院
鏑木 浩太 先生:H21年 群馬大卒:初期研修 前橋日赤病院
川島 淳  先生:H21年 東京女子医大卒:初期研修 群馬大学病院
土屋 敦子 先生:H21年 群馬大卒:初期研修 伊勢崎市民病院
徳山 朋子 先生:H21年 群馬大卒:初期研修 仙台医療センター
大和 玄季 先生:H21年 群馬大卒:初期研修 伊勢崎市民病院
本島 敏乃 先生:H11年 新潟第卒:金澤大学、千葉大学勤務。小児神経専門医。

医会の概況
会員114名:病院勤務(長期ローテーション)医師80名、病院長1名 大学内スタッフ
大学病院スタッフ37名:大学院教育研究支援センター1名、医療人能力開発センター地域医療推進研究部門1名、女性医師復帰支援制度利用者3名、産休育休中5名、産休育休からの復帰医師2名、日勤枠の医師13名を含む
大学院生:服部重人先生(群馬大学)、柴徳生先生(群馬県立小児医療センター)、大津義晃先生(生体調節研究所小島研究室)
国内留学:石井陽一郎先生(大阪府立母子保健総合医療センター小児循環器科)
海外留学:村松一洋・礼子先生(ドイツPhilipps大学(マールブルグ))

学内人事
新しく来られた滝沢先生が准教授に、消化器班リーダーで総合班臨床でも病棟を引っ張っている石毛先生が助教となりました。

外来
服部先生が埼玉県立小児医療センター遺伝科での研鑽を生かした遺伝外来をされ、入院患者さんの遺伝的コンサルティングにも対応していただいています。また、本島総合病院より本島先生が群馬大学の神経外来を始められました。以前に千葉子ども病院で勤務されており、これから色々な場面で御活躍頂けるものと思います。大学外からは、西村秀子先生・小山晴美先生・萩原里美先生(呼吸器アレルギー)、水野隆久先生(卒煙外来)、吉澤千景先生(腎臓)、高野洋子先生・小和瀬貴律先生・服部重人先生・大須賀稔樹先生・鈴木加奈子先生(内分泌)に外来をお手伝いしていただいています。

病棟
新生児、血液腫瘍、総合の3つのグループは昨年同様ですが、大学外病院の臨床能力維持のための調整もあり、新生児の専門医師は大木先生と河野先生の2人に減り、後期研修の先生2人にお手伝いいただいて臨床の維持に努めています。血液腫瘍班も専門医師が金澤先生、奥野先生の2名に減り後期研修の先生2名にお手伝いしていただいています。総合班は岡田先生、渡部先生、澤浦先生を中心に若手の先生の幅広い活躍により成り立っています。昨年同様、全員で討論し、班全体で診療に当たる体制を続けています。平成23年8月後半からは、3カ月間のNICU改築に伴い北3階病棟の大部屋2つをNICUとして使用するため、入院患者さんが制限されています。
小児科医数が増えつつありますが、純増となるまでにはまだしばらく時間がかかります。それまでは、人事を工夫しながらしのぐ必要があります。今年度は、初期研修2年目となる高橋麻里子先生が10ヵ月間の小児科選択をしているため、後期研修医と同様なお仕事をしていただき非常に助かっています。
 さらに、群馬大学外からの研修希望の受け入れもあります。前橋協立病院より伊東先生が来られ、3ヶ月間の3次医療を経験されました。また、10月からは、佐久総合病院からも6カ月の後期研修の重田大輔先生を受け入れる予定となっております。それぞれの先生には、専門医療を学んでいただくと同時に、大学のマンパワーとしても大きな手助けになって頂いております。

研究
研究室は、小林靖子先生に主任として音頭を取って頂いています。小林徹先生はRAISEスタディーのまとめのお仕事をされています。そして、滝沢準教授が奈良先端科学大学院大学から博士課程1年の伊藤君、博士課程前期2年(修士)の魚崎君を連れて着任され、奈良でのお仕事を群馬大で立ち上げている所です。滝沢先生のお仕事は、詳しくは別項に譲りますが大変ユニークなもので、今後分子生物学が目指す方向の魁となるものです。また、小林靖子先生を中心に進めてきたエピジェネティクスの研究のさらなる発展にも滝沢先生の知識と経験が役立つでしょう。研究員では、モンゴルからソロンゴさんをお迎えし、アレルギー研究に加わって頂いています。小柳先生も昨年に引き続きアレルギーの研究を続けていただいています。大学院生の柴先生と大津先生は昨年入学のところですが、研究を主体にした生活は本年からとなっています。研究室は人が増えたことで、以前にもまして活気づいています。相澤さんには昨年同様、実験の構成から実技指導、相談など幅広く対応していただいています。林さん、石井さんは、新しい仕事も増えて去年よりもお忙しく働いていただいています。

教室運営
教室運営の大きな支えとして、秘書さん・クラークさんのお仕事があります。教授秘書の猪熊基容子さん、医師の会秘書の稲見幸子さん、地方会秘書兼病棟クラークの黒岩和子さん、NICUクラークの金子薫さんに加え、本年より樺澤麻澄さんに新たに加わって頂いています。

おわりに
教室としての大きな事業として、県内医療の再編・集約化にも協力しています。また来年度は日本小児皮膚科学会の会頭を荒川先生が務められます。事務局長の岡田先生と共に忙しくなることかと思いますが、医会員の皆様のさらなるご協力をお願い致します。

研究室便り 2011

小林靖子

 小児科同窓会の先生方、お変わりはございませんでしょうか?
 東日本大震災以来半年が経とうとしています。被災された方々には心よりお悔やみを申し上げます。
 小児科研究室は臨床研究棟4階の東よりにありますが、揺れによる被害はなく、棚や機器類が倒れて損壊するということもございませんでした。しかし、その後の計画停電によりマイナス30度の冷凍庫が一台破損し、保存してあった血清、尿、腎生検検体が溶けて廃棄になってしまいました。これもある種の津波に流されてしまったようなものです。
 昭和キャンパス全体の計画停電も一つの騒動でした。病院と動物施設以外は自家発電による電気の供給はなく、計画書通りの停電でしたので、停電の時間帯にかかるような実験はできず、日ごろの生活がいかに電気に依存したものであったか、思い知ることになりました。
 このような中で、3月下旬から研究室の改修工事が行われました。本誌での紹介にもあるとおり、滝沢准教授とともに新たにやってくる修士・博士の院生、外国からの留学生の受け入れで研究室に机を増やす必要がり、今までの企画室では手狭になるであろうと思われたためです。今までの企画室と生体機能(動物)実験室を入れ替え、企画室のスペースが広くなりました。企画室には修士課程の魚崎君、博士課程の伊藤君、モンゴルからの研究生ソロンゴさん、新潟大学からおいでの小柳先生が机を置いています。細胞再生実験室、分子病態実験室は今まで通りですが、こちらも滝沢先生たちの新たな実験のために、顕微鏡をはじめとした機器類が増えています。
 現在当科研究室で取り組んでいる研究は、神経細胞における遺伝子発現と核内構造の関連、気道上皮細胞の粘液分泌のメカニズム、アレルギー疾患におけるロイコトリエン産生、食物アレルギー診断のためのアレルゲンによるリンパ球刺激試験、血液腫瘍細胞における薬剤感受性試験、血液腫瘍細胞における薬剤耐性獲得のメカニズム、免疫疾患におけるエピジェネティクス修飾の変化、などです。昼間の大学院生も今年度より増え柴徳生先生は引き続き県立小児医療センターで、大津義晃先生は生体調節研究所小島至研で、服部重人先生は小児科学教室でそれぞれ研鑽をつまれています。社会人大学院生の先生方も、臨床との両立は本当に厳しいことと思いますが、頑張ってください。
 国としての基盤を揺るがすような大きな災害に直面し、今こそ日本の科学技術力がエネルギー資源の転換期にあって重要です。私たちの研究は直接「エネルギー」には結びつかないかもしれませんが、医療水準の向上に寄与するでしょう。科学に裏付けられた知恵が人類や社会の財産であり、そのための研究や教育は欠かせません。研究室も若い院生や研究生がおいでになり、賑やかになりました。ここでの研究成果をますます世界に向けて発信できるよう一同努めてまいります。
 末筆ながら、日頃より研究補助ならびに環境整備等々、細部にわたってゆきとどいた研究室の管理をしてくださる技官の林さん、石井さん、また、その専門性をもって「駆け込み寺」のように教室員の様々な相談事に応じてくださる相澤先生に謝意を表し、筆をおきたいと存じます。
 今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。


研究室便り2012

小 林 靖 子

 小児科学教室研究室のこの一年を振り返りますと、昨年ご報告したような大事件はなく、例年通り静かに過ごせたように思います。しかし、静かな中にも変化はありました。
1.院生、研究生の動向
 新潟大学からアレルギーの研究のため国内留学でおいでになっていた小柳貴人先生が3月いっぱいで新潟にお帰りになりました。長岡の市中病院が今年度の勤務先ですが、臨床のお忙しい中、研究日の時間を見つけては時折研究室においでになり、やり残した研究の続きを行っておいでです。
 また、この4月から野口東美さんが研究室にやってきました。自己紹介にある通り、滝沢准教授のもとで研究するため大学院に入学しました。昨年よりおいでの伊藤君、魚崎君と3人で神経細胞をあつかって基礎研究に取り組みます。
 今年度より昼間の大学院に入学したのは、昨年より研究生でモンゴルよりおいでになったソロンゴさん、奈良先端科学技術大学院大学の修士を昨年度で無事修了した魚崎君、そして野口さんの3人です。社会人大学院の入学はありませんでした。
 また、昨年より昼間大学院に転向していた柴先生は、現在東京大学医学部附属病院がんゲノミクスプロジェクトの特任准教授小川誠司先生のもとで次世代型シークエンサーを用いて研究を続けておいでです。
 荒川教授のご指導ものと大学院に入学した院生で、今年4年目を迎える先生方が数名いらっしゃいます。学位取得に向けたラストスパートを期待いたします。
2.RC (Research Conference)、OCC (Open Clinical Conference)、小児科専門医必修セミナー
 今年度より、従来行ってきた RC、OCC の体制が、よりその目的を明確にしたものに改められました。RC は月2~4回、第1・2・4・5火曜日に開催されます。これまで研究者ごとに個別に行って参りましたが、大まかに二つの区分に分けて行います。まず大学院生は年2回の RC を行い、およそ4年の研究期間内に研究がまとまることを目指します。院生以外の教室員は各臨床班ごとにまとまって RC を行い、専門分野の臨床研究、基礎研究について検討することとなりました。計画倒れにならないよう、どの研究も最終的には英語論文にまとめることを目標に精進いたします。
 OCC は今まで月2回行っておりましたが、症例をしぼって月1回第3火曜日に行います。症例は学会報告をしたもののうち、論文にまとめられそうなものを選別して行います。症例の担当者が症例提示し、その後論文化に向けてディスカッションを行います。担当者は自ずと研修医・若手医師が多くなり、和文ないしは英文で初めて書く論文の登竜門として論文の書き方を学ぶ機会になります。症例一つ一つを深く掘り下げ、臨床医として研鑽を積むこと、また貴重な経験を私たちだけのものに留めず、情報を発信してゆくことが主な目的です。
 荒川教授の発案で新たに加わった企画として「小児科専門医必修セミナー」があります。この前身は今まで月2回行っていた OCC のうちの1回で研修医の先生方による企画でしたが、小児科専門医の取得を目指すことを目的に、10の臨床班の専門の先生方による各臨床分野の最新の診療について、講義形式で行っています。2年間で小児科の10の領域について学ぶ予定になっており、現在まで新生児、循環器の講義が行われました。セミナーの予定は下記の通りです。毎回午後7時から約1時間、場所は群馬大学病院のアメニティーモール2階、アメニティー講義室です。小児科専門医を目指す若手医師は、是非ご参加ください。専門医による実践的な講義が聞けるよいチャンスです。もちろん既に専門医を取得された先生方のご参加も大歓迎です。日々の診療のスキルアップやアップデイトにご活用ください。
【平成24年度】
第1回 平成24年5月1日(火) 新生児領域
第2回 平成24年7月3日(火) 循環器領域
第3回 平成24年10月2日(火) 感染・免疫、呼吸器・アレルギー領域
第4回 平成24年12月4日(火) 腎臓領域
第5回 平成24年3月5日(火) 血液領域
【平成25年度】
第6回 平成25年5月7日(火) 小児救急領域
第7回 平成25年7月2日(火) 内分泌領域
第8回 平成25年10月1日(火) 小児精神領域
第9回 平成25年12月3日(火) 神経領域
第10回 平成26年3月5日(火) 消化器領域
 以上、RC と OCC は論文投稿・掲載を、小児科専門医セミナーは専門医取得を目標とし、教室員一同精進して参ります。同窓会の諸先生方には、今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。


研究室便り2013

小 林 靖 子

 研究室主任最後の仕事として、本年の研究室便りを寄稿させて頂きます。
 昨年度から本年度にかけて、まず同窓会の先生方に報告すべきことは、荒川浩一先生が教授にご就任されてから大学院に入学した院生の先生方3人が大学院を修了し、学位を取得されたことです。柴徳生先生は群馬県立小児医療センターの林泰秀先生、関満先生は埼玉医科大学国際医療センター小児心臓科の先崎英明先生、石井陽一郎先生は大阪府立母子保健総合医療センターの萱谷太先生、稲村昇先生にご指導頂き、それぞれ各施設で行ったご研究を学位論文にまとめられました。おめでとうございます。詳細は本誌学位論文の項をご覧下さい。大学院で学んだ知識や技術を群馬大学小児科学教室及び関連施設での新たな研究に生かし、益々ご活躍頂くことを願っています。
 この3人の先生方の学位取得にはもう一つ大きな意義があります。平成16年4月より開始された新医師臨床研修制度に伴って、小児科を専攻する後期研修医の激減が予測され、現在でもその影響が日本全国そこここに見られることはご承知の通りです。群馬大学小児科医師の会ではより魅力的で、質の高い研修を実現するべく、また、地域における高い医療水準を将来にわたって維持することを目標に、後期研修の後に選択するサブスペシャリティにおいて、若手医師が勉強したい施設で研修をつめるような学外留学の制度をもうけてきました。今回学位を取得された先生方は、この制度ができてから初期に学外留学に行かれた先生方であって、その成果がこのような形で実現できたことは、群馬大学小児科学教室の歴史の中で一つのマイルストーンになったと言ってよく、当時の小児科医師の会で議論され、会員全員の意志で行われた未来への投資が、実を結んだように思われます。
 今年から原勇介先生が昼間の大学院に入学され、柴先生の研究を引き継ぐ形で県立小児医療センターでの研究生活に入りました。また、小児科研究室では神経細胞における遺伝子発現と核内構造の関連について基礎的研究を行っている伊藤健司君、魚崎祐一君、野口東美さん、気道上皮細胞の粘液分泌のメカニズムについて研究を進めているソロンゴさんが実験に励んでいます。現在4年目を迎える院生の先生方も、学位取得に向けラストスパートをかけていることと思われます。研究室スタッフとしては、技官の林佐智子さん、石井清絵さんには実験、データ取得、検体処理、研究室整備と大変ご活躍頂いています。いつもの無理難題に笑顔でご対応頂きありがとうございます。相澤明先生には、我々臨床医と異なる鋭い視点でご指摘頂き、また研究手法、研究技術について斬新かつ確実な方法をご教示頂き、深謝申し上げます。益々教室の研究を支え、盛り上げてくださるものと期待致します。教授秘書の今井(猪熊)基容子さん(ご結婚されました。おめでとうございます!)は、まさに縁の下の力持ちで、いつも涼しい風情で大きな力を発揮し、研究室の活動を大いに助けてくださっています。
 振り返りますと平成21年号から研究室便りを書かせていただいて参りました。大変光栄なことに存じます。既に研究室主任は、今年の3月にドイツのマールブルク大学へのご留学から帰国された、村松一洋先生に引き継ぎました。同窓会の先生方には今後ともご指導ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。
 私事ですが、2013年9月より荒川教授ならびに執行部のお計らいにより、イギリスのブリストル大学に留学することとなりました。在任中は力不足で、至らない点が多々あったことと存じますが、多くの方々のご協力を頂き、無事村松先生にバトンを引き継ぐことができました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。



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